東京公演をご覧になれなかった
皆様へHIRO'S FACTORYより。
もちろんご覧になられた
皆様もお楽しみください。
Diary 現在/過去/未来

2003年12月25日〜27日
 築地ブディストホール
 親愛なるAちゃんへ

築地ブディストホールでの洋さんの初自主公演。
行かれず悔しい思いをしていましたね。
大阪公演が決まって、私も本当に良かったと
思っています。
その後、洋さんの緊急入院もあり、2005年1月末
に延びてしまいましたが、大阪公演は確実に
近づいています。
“舞踏への勧誘”ならぬ“ダイアリーへの勧誘”
をしたためたいと思います。

築地ブディストホールはJR有楽町駅から
晴海通りを直進、銀座四丁目、歌舞伎座と
銀ブラしながらでも行ける、
築地市場に隣接した便利な所にありました。
宮本亜門さんの「アイ ガッタ マーマン」
初演の舞台でもあり、とても観やすい劇場
でした。
内容は“ダイアリー”過去/現在/未来、想像
して下さい。
洋さんのダンスはもちろん、歌がたっぷり聞け
るのがうれしい。

又、共演の友麻さん、沙月さん、Boyzの
見せ場もあり、中身の濃い90数分でした。
初見の感動にこだわる貴方の為に、細かい内容
ではなく、私見ではありますが、見どころを
挙げてみました。

三人の振付けで構成されているのですが、
それがすごく楽しい!

 まず一人目 吉川哲さん、“すごい”の一言
です。
元トートダンサー、ディズニーシーなどでも
踊っているそうです。
すごいの理由は、コロスたちのとても温かく
可愛いミュージカル風なダンスと、フォッシー
スタイルのカッコイイ、シャープなダンスと、
全然雰囲気の違う
二曲、同じ人が振付けしたとは思えないほど
です。
このフォッシースタイルのダンスは、
「Diary」の中でも、注目です。
踊られる洋さんにも大注目です。
単に振りをうまく踊ると言うより、音楽の中に
すっかり溶け込んで、客席に向かっての
熱いハートを感じました。

二人目は、春田優雅さん、この人のダンスは
ジャズダンスを楽しんでいる方に必見です。
当日のプログラム掲載のスナップを見ると、
やさしいお兄さん、という感じの人で振付け
の他、東宝系の舞台に出演しています。
 春田さんの振付けでは 洋さんは踊って
いないのですが、可愛い振りやとてもカッコ
よく見える振りもあり、ダンスに縁のない私
でも、思わず手拍子をとり、踊りたくなる
様な楽しさです。
JR品川駅で終日流れていた、JRのCM
ソング、TVで放映されていたダンスより
カッコ良かったですよ。
チェックしてください。

三人目は広崎うらんさん。
私の大好きな振付家さんです。
洋さんとは「レボリューションタイム」の公演
の時から退団公演の「私は男役(おんな)」
もうらんさんの振付けでしたね。
特に一部のエンディングの場面は私のお気に
入りです。
とにかくスムーズで、その上カッコよく、
ノリがよく何度も見ても飽きません。
洋さんのカッコイイところを引き出して見せて
くれる様に思います。
うらんさんは、洋さんが「OSK」を卒業して
すぐの舞台、新宿厚生年金会館大ホールでの
「懐かしの映画音楽アルバムY」でなんと
「タイタニックのテーマ」でデュエット
ダンスを踊られましたよね。
うらんさんはHPでその時のことを「男役の人
とおどるのは初めて、とてもドキドキした」
と言うようなコメントを書いておられ
ました。
そしてこの作品でも「この人(洋さん)の
コメディセンスはすごい!」との発言も。
「Diary」の中のコメディ部分に注目
です。
又、洋さんの急病についてもとても心配して
おられました。
これからも是非御一緒に舞台のお仕事、やって
ほしい方ですね。

もうひとつ、この公演を観て歌劇の男役に
ついて強く認識させられました。
Boyzという“素”に近い男女のグループ
との共演とか、次々に演じ分ける「男役」の
せいもあったかもしれません。
ボーイッシュでスリムな女の子が男装した
だけでは男役にはならない、長い間のお稽古
や工夫、努力で男役とは創りあげていくもの
なのですね。
これから男役を目指している人にも観て
ほしい舞台でもありました。
強い意志を持った男、高貴な存在、悲恋の
相手、そしてお伽話の王子さま、それぞれ
洋さんは美しくリアルにその世界に誘って
くれました。

 D i a r y  現在/過去/未来 は、
来春1月 大阪テイジンホールで、再演
されます。

さらに、バージョンアップしてお届けする
D i a r y  どうぞ御期待下さい!








back (2003 公演)