2016 Memorial 



★ 日時 ★ 場所 ★ 公演名
2016.01.15(金)
  19:00
2016.01.16(土)
 12:00/16:00
2016.01.17(日)
 12:00/16:00
道頓堀
ZAZA HOUSE
新春 
噺劇一座






新春 
噺劇一座


落語の登場人物を
お芝居仕立てで演じる【噺劇】

※噺劇とは?
 複数で演じる落語・
 落語的要素で見せる芝居


●落語
 「当日のお楽しみ」

●噺劇
「星野屋」

落語では
★あらすじ
 星野屋の旦那に囲われているお花。
 旦那がやって来て、今日かぎり別れて
 くれと手切れ金を出す。
 お花は旦那に、ほかに女ができて別れる
 くらいなら死ぬと言い出す。
 旦那は面倒なことが起きて、星野屋の
 暖簾をおろし店をたたんで、死ぬの
 だと言う。お花はそれなら私も一緒に
 と言ってしまう。

 その夜、旦那が来て二人で心中に出かける。
 いろいろ歩いたあげく、旦那は吾妻橋から
 先に身を投げてしまう。

 お花 「あれっ、旦那・・・困っちまったねえ。
 生きていれば面白い思いもできるのに・・・
 旦那、まことにすみませんが、あたしは、
 少し都合があるから、死ぬのはよしますよ」、
 お花は飛び込まずそのまま家へ帰ってしまう。

 夜遅く雨の中をお花の家へ、二人の仲を
 とり持った重吉がびっしょりになって
 駆け込んでくる。
 旦那の幽霊が枕元に出たというのだ。
 旦那は毎晩、幽霊に出て、一緒に死ぬ約束を
 破った薄情なお花をとり殺すと言っていた
 という。

お花 「・・・どうかして幽霊の出なくなる
   工夫はないだろうかねぇ」

重吉 「頭の毛でも根元からぷっつりと切って、
   一生亭主を持ちませんとでも言ったら
   出なくなって助かるかも知れねえな」、
   お花は隣の部屋へ入り、髪を切って
   持ってくる。

 それを見て重吉が呼ぶと旦那が入ってくる。
 心中はお花の料簡をためす狂言で、一緒に
 飛び込めばすぐ助けて、店一軒でも持たせて
 ずっと世話をする手筈だったという。

 すると、お花はどうせそんなことだろうと
 思ったからかもじを渡したんだと言って、
 被っていた手ぬぐいをとる。

重吉 「昼間、旦那から三十両もらったろ。
   あれは旦那が座敷でもって芸者、
   幇間(たいこもち)をあげて遊ぶとき
   のにせ金なんだよ。
   一枚でも使ってみろ手が後ろに回るぞ」

お花 「まあおっかさんにせ金だって。
   こっちへ持って来ておくれ。
   こんなもん持って行きゃがれ」
    と金を投げ出す。

重吉 「馬鹿、これは正真正銘、天下の
   御通金だよ」

お花 「まあ、おっかさん、あれ本物の金
   だってさ」

お花の母 「ああ、そう思ったから、
     三枚くすねておいたよ」

          ……落語散歩026より

「吹き戻し」……略









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