2016 Memorial 



★ 日時 ★ 場所 ★ 公演名
2016.06.24(金)
  19:00
2016.06.25(土)
 12:00/16:00
2016.06.26(日)
 12:00
近鉄アート館 歌劇(かげき)
な噺劇










歌劇な噺劇U

艶やかな衣装も
華やかなスポットライトもない
歌劇スターたちのカゲキな挑戦
いざ、落語の世界へ

●演目
「ねずみ」

落語では
★あらすじ
 日本橋橘町の大工の棟梁、政五郎の家に
 居候の身の左甚五郎。
 見聞を広めるためか、ただの物見遊山か
 奥州への旅へ出る。

 仙台城下で客を引いている子どもに、
 「おじさん、うちに泊まっておくれよ」
 と袖を引かれて鼠屋という宿に入る。
 使用人などはいなく腰の立たない卯兵衛
 と十二になる子どもの卯之吉二人だけで
 やっている宿とは名ばかりで物置小屋
 のような粗末な家だ。

 足をすすぐのは裏の小川、夕飯は
 父子二人分込みの出前の寿司、
 布団は貸布団という宿らしからぬこと
 ばかりで、甚五郎が二分払うと卯之吉
 は酒を買いに行った。

 甚五郎 「なぜ、女中などを置かないのか?」
  と、卯兵衛に問うと、

 卯兵衛「もとは向かいの虎屋の主人でしたが、
  五年前に女房を亡くしました。
  古くからいる女中のお紺を後添えに
  いたしましたが、これが番頭の丑造と
  くっついて私をないがしろにし、卯之吉に
  つらく当たっていじめました。
  ある時、二階の座敷で客同士の喧嘩の仲裁
  に入ったところ、喧嘩の巻き添えを食って
  階段から転がり落ちて、こんな身体に
  なってしまいました。
  お紺と番頭は私たちが邪魔になり、
  ここへ追いやりました。
  ここは元は物置で、友達の生駒屋の計らい
  で宿を始めました。
  ここは鼠が多いので鼠屋という名にしました」

 話を聞き終えた甚五郎は、適当は木端を
 持って二階に上がった。
 卯兵衛が宿帳を見ると天下の彫り物師で
 びっくり仰天。
 二階の甚五郎はその晩、精魂込めて一匹の
 小さな鼠を彫り上げた。

 翌朝、甚五郎は木の鼠を盥(たらい)に
 入れて竹網をかけると、
 ”左甚五郎作 福鼠 この鼠をご覧に
 なりたい方は、土地の人、旅の人を
 問わずぜひ鼠屋にお泊りください”
 と書いた札を入口に揚げさせ、
 「あるじ、卯之吉、世話になった」と
 出発した。

 すぐに通り掛かった近所の百姓が札に
 気づく。
 むろん甚五郎の名は百姓までにも
 知れ渡っている。
 早速、鼠を見せてもらうと、あな不思議、
 盥の中の鼠がちょろちょろと動き回った。
 びっくり仰天、さすがは甚五郎と感心だが、
 家はすぐ近くだが鼠屋に泊まるハメになった。

 さあ、この噂はすぐに広がって鼠を一目
 見ようと、次から次へと見物人が押し寄せ、
 それがみんな泊って行くから鼠屋は大繁盛。
 裏の空き地に建て増し、使用人も何人も
 置くようになった。

 それに引き替え向かいの虎屋には悪い評判
 が広がり、客足は遠のく一方で閑古鳥が
 鳴く有り様だ。
 困った丑造は仙台城下一の彫刻名人・
 飯田丹下に頼んで、大金を払って大きな
 木の虎を彫ってもらって、二階に手摺り
 置いて鼠を睨ませた。
 大きな虎の威力に怯えたのか鼠はピタッと
 動かなくなってしまった。

 卯兵衛 「畜生、こんなことまでしやがっ
  て・・・」と、怒ったとたんに腰が
 立った。
 ずっと立たないと思って立とうと
 しなかったから立てなかっただけで、
 立とうと思えばとっくに立てただけ
 なのだが。
 卯兵衛は江戸に帰っている甚五郎に、
 「おかげさまで私の腰が立ちましたが、
 鼠の腰が抜けました・・・」と手紙を
 送った。

 どうしたのかと不思議に思った甚五郎は
 二代目政五郎を連れて仙台へやって来た。
 卯兵衛に言われて虎屋の二階を見ると
 大きな虎がこっちを見ている。

 甚五郎 「なあ、政五郎、あの虎をどう思う?」

 政五郎 「金で作らされて魂が入ってない
  うつろな、卑しい目をしてまさぁ。
  立派な虎は額に”王”という字が
  浮かぶと言いやすが、あのトラには
  何の風格もありゃしません。
  ちっともいい虎とは思いやせん」」

 甚五郎 「そうだろう。あたしもいい出来
  とは見えない。
  おい、ネズミ、俺はお前を彫る時に魂を
  打ち込んで彫り上げたつもりだけど、
  お前はあんな虎がそんなに恐いか」

 鼠 「えっ?あれは虎ですか。
  てっきり猫と思いました」

          ……落語散歩519より


「江島屋騒動」……略

「井戸の茶碗」……略

●総踊り









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