2021 Memorial



★ 日時 ★ 場所 ★ 公演名
2021年12月3日(金)-5日(日)

 3日(金) 12時開演 / 16時開演
 4日(土) 12時開演 / 16時開演
 5日(日) 12時開演 / 16時開演
 近鉄アート館 【  歌劇な噺劇 5  】









【 歌劇な噺劇 5  】

【日時】
2021年12月3日(金)-5日(日)

 3日(金) 12時開演 / 16時開演
 4日(土) 12時開演 / 16時開演
 5日(日) 12時開演 / 16時開演

   ※開場は、開演の30分前です。


●「舞台狭しと、動き回る落語」
  演じるはレビューのスター達。
  さらに松竹新喜劇の笑いをプラス。
  コロナ禍の延期を乗り越えて、
  女達だけのパワーアップした噺劇。
  お約束通りの堂々第5弾!
 
●● さてさて、
   今回の洋さんの役どころは??

●演目:噺劇三題
 脚色:桂九雀 演出:紅壱子

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「花見の仇討」
 
★あらすじ

 長屋の4人組の仲間。
 花見の趣向で見物人を驚かそうと、
 仇討ち狂言を計画する。
 その段取は飛鳥山の桜の下で仇役の金さん
 が煙草を吸っている所へ、巡礼兄弟役の
 よしさんと吉さんがやって来て名乗りを
 上げ仇討ちの立ち回りを始める。
 まわりに大勢の見物の人垣ができたところ
 で六部姿の六さんが現れ、止めに割って
 入り酒、さかな、三味線、太鼓で総踊り
 という趣向だ。早速稽古をして準備万端。

 翌日、六部役の六さんが叔母さんの所へ
 三味線を借りに行くがあいにく留守。
 叔父さんが六部姿を見て本当に四国巡礼に
 行くと思い込み、六さんを引き留める。
 いくら「花見の趣向」で六部姿をしている
 のだと言っても、耳の遠い叔父さんは
 「相模から四国か」と聞こえる始末。
 六さんの持っていた酒を二人で飲み始めた
 が叔父さんの方が強く六さんは酔って
 寝込んでしまう。

 巡礼役の二人は飛鳥山の近くで二人の侍と
 出会い、仇を探しているのだと話して
 しまう。朝早くから飛鳥山に来ている仇役
 の金さん、待ちくたびれているところへ
 やっと巡礼姿の二人が到着する。

 いざ、手はずどおり仇討ちの茶番の立ち
 回りを始めるが、なかなか止め役の六部が
 出てこない。
 すると、さきほどの侍が現れて、

 侍 「これこれ、巡礼、仇にめぐり逢うて
    めでたいのう。拙者ら両名で助太刀
    をいたすぞ」、と刀を抜いた。

 金さん 「おいおい、冗談じゃねえや、
      筋書きに助太刀なんか入っちゃ
      ねえぞ。なんだってあんなもの
      頼んだんだ」

 巡礼役 「むこうで勝手に来たんだよ」

 金さん 「ことわれ、ことわっちゃいよ」

 巡礼役 「今さら、ことわるわけにゃ
      いかねえ。これも因果とあきら
      めておめえ、斬られちまえよ」

 金さん 「とんでもねえ、おれは逃げるよ
      逃げるよ」

 巡礼役 「おめが逃げるならおれも逃げる
      よ」三人一緒に逃げ出したから
      驚いた

 侍 「おいおい!、逃げるには及ばん。
    勝負は五分だ、五分だ」

 巡礼役 「肝心の六部が見えねえ」

   ……落語散歩22より


 ★さて噺劇では、どうなることやら…


「吹き戻し」

★あらすじ
 遊びが過ぎて親から貰った財産を使い
 果たした喜之助。
 「幇間(たいこもち)上げての末の幇間」
 で野幇間などをやっていたが、上手く
 行かずにわずかな金を懐中(ふところ)に
 夜逃げ同然で江戸を抜け東海道を西に
 向かった。

 京、大坂にも留まることなく九州へ渡って
 たどり着いたのが肥後は熊本城下。
 旅籠はいくつもあるがどこも喜之助を
 誘わない服装(みなり)で懐中はすっかり
 読まれているすると行燈に旅籠「江戸屋」
 の文字が目に入った。
 空腹と懐かしさで飛び込んだ喜之助。
 その夜は風呂、酒、料理を楽しみ、長旅の
 疲れもあってぐっすりと寝た。

 翌朝、江戸屋の主人が喜之助の部屋に
 来る。
 もとは湯島同朋町の大和屋の主人で
 喜之助とは旧知の遊び仲間。
 江戸屋も江戸から流れ流れてここ熊本で
 出直し旅籠を始め繁盛しているという。

 喜之助は江戸屋の勧めで、料理人として
 働くことになる。
 料理はもとより、帳付け、客引き、掛取り
 と店のことなら何でも器用、達者にこなす
 喜之助その上、幇間よろしく客を喜ばし、
 喜之助さん喜之さん、喜之どん、と
 引っ張り凧、江戸屋にはすっかり信用され
 重宝がられて、早や、三年が過ぎた。

 ある日、得意客のお供で阿蘇見物から
 帰った喜之助は、祝儀を主人に渡す。
 江戸屋の主人は「お前さんから預かって
 いるお金、全部で幾らぐらいあると思う」
 「さあ、三、四十両というところでしょう
 か」
 主人「さすが以前は若旦那、鷹揚だなあ、
    偉いなあ、何と百両だ」

 主人はもう少し辛抱すれば江戸屋の暖簾
 分けをするから、この地に留まって親戚
 付き合いをしようと誘う。
 少し考えて来ると言って、二階へ上がった
 もう江戸へ帰ることなどとうに諦め、
 思っても喜之助。
 みなかった喜之助だが、百両あれば
 江戸に帰れる。
 ふつふつと望郷の念が湧いて来た。

 そうなるともう居ても立ってもいなれない
 ほど江戸が恋しく帰りたくなる。
 打ち明けられた江戸屋の主人も諦めざるを
 えない。
 主人は奉加帳を回して二十両を集めてくれ
 餞別として五両を包んでくれた。
 しめて百二十五両だ。
 喜之助はもう江戸へ帰った後のことばかり
 考えて、気が高ぶって寝られない有様だ。

 夜明け前に江戸屋を飛び出し、熊本城に
 別れを告げ、二里半ほど西の百貫の港へ
 と急いだ。江戸へ荷を運ぶ船に、
 「母親が病気で急いで帰らねばならない」
 と頼み込むと、荷船に客を
 乗せるのは天下の御法度だが、親孝行に
 免じて乗船がOKとなった。
 雲一つなく、真っ青で穏やかな海、
 ”待てば海路の日和かな”の船日和。
 船は一路江戸を目指して進んで行く。

 喜之助の面白おかしい話は船乗りたちに
 大受けで、一行は和気あいあいこのまま
 江戸に着きゃあよかったが・・・。
 好事魔多し、油断大敵か玄界灘に差し
 掛かった頃、遠くに黒い雲が現れたかと
 思うと、すぐに空全体に広がって
 突風が吹き始めた。

 土砂降りの雨と稲光、大波で船は右に左に
 大揺れで、喜之助はもう生きた心地も
 ない。そのうちに帆柱が根元から
 折れてしまった。
 「荷打ちだ!」で、船を助けるため荷を
 海中へ放り込み、後は海神様、金毘羅様、
 水天宮様、宗像大神様、ポセイドンに
 ネプチューン、手当たり次第に
 祈るしかない。

 二日二晩、木の葉のごとく翻弄された船は
 ドーンと大音をたてて島に打ち上げら
 れた。
 ここは燃えて火を吐く桜島。喜之助は
 肥後熊本から薩摩まで、江戸からさらに
 遠くへ吹き戻されてしまった。

     ……落語散歩399より

 ★さて噺劇では、どうなることやら…


「蜆売り」

★あらすじ

 茅場町の魚屋和泉屋次郎吉親分は裏では
 御存じ義賊の鼠小僧次郎吉。
 ある年の暮の大雪の日、博打で三百両
 負けて舟で帰ろうと新橋の汐留のなじみ
 の船宿伊豆屋で雪見酒で一杯やって
 いると、年の頃十ばかりの男の子が汚い
 手拭で頬っかむりして素足に
 草鞋(わらじ)ばきで、
 「しじみぃ〜、え〜、しじみよぉ〜」
 と売りに来た。

 世間の風は雪よりも冷たく、誰も買って
 くれず全部売れ残っている。
 次郎吉は全部買ってやり汐留川に放させた
 子どもに話を聞くと、母親と患っている
 二十三の姉の三人暮らし。
 姉はもと新橋の金春新道紀伊国屋の小春と
 いう売れっ子芸者で三田の紙問屋の若旦那
 の庄之助といい仲になったが庄之助は勘当
 され小春の家で一緒に暮らしたが、小春の
 人気もなくなり二人は旅芸者になって
 江戸を離れた。

 箱根の湯治場の亀屋で庄之助がイカサマ
 賭け碁ですってんてんに巻き上げられて
 小春が賭け金のカタに取られるところ、
 隣の部屋から二十五、六の苦み走った
 親分風の男が現れ、同じ江戸の者
 だからと賭け金百両を立て替え、
 チョボイチでイカサマ師たちからその金
 を奪い返し、五十両を二人の路銀にと
 与えた。
 

 その金は御金蔵やぶり小判で駿府城下での
 宿の支払いの時に見破られ庄之助は捕らえ
 られ伝馬町に送られた。
 小春は心労が重なり病の床について
 しまった。そのためあたしがしじみを
 売っているという

 身に覚えのある次郎吉かけた情けが仇に
 なったと知り愕然とする。
 子どもに五両を持たせ姉さんに庄之助の
 ことは何とかすると伝えろと言って折り詰
 を持たせて帰し、空荷でも
 「お〜ぃ、しじみよ〜ぉ」と
 雪の中を帰って行く子どもを見送る。

 次郎吉は子分を身代り自首させて庄之助を
 牢から出した。
 勘当が許され庄之助は晴れて小春と夫婦に
 なって子どもと母親を引き取り仲良く
 暮らした。

 天保義賊の内、鼠小僧次郎吉人情話、雪の
 朝のしじみ売りの一席でした。

   ……落語散歩236より


 ★さて噺劇では、どうなることやら…


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●総踊り


【場所】
 近鉄アート館

 あべのハルカス近鉄本店 ウイング館8階
 (大阪市阿倍野区阿倍野筋1−1−43)













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