刑事ボロンボRETURNS
『殺しのカルテ』
2006年 9月16日(土)   16:15〜 /18:45〜 
  17日(日)   13:45〜 /16:15〜 
  18日(月、祝) 13:45〜 /16:15〜 

洋さん演じる笑いと涙のチャップリン(チャップリン狂時代 恋はサイレント)から2年ぶりのゑびす座出演です。同じく北林佐和子作、演出のシリーズ2作目「刑事ボロンボ」殺しのカルテでは、本格的な男役で極楽歌劇団の男優と競演と、期待が高まりました。

今回はハンサムで有能な医師ハリーアンダーソン役。しかも事件の当事者。刑事ボロンボとのジリジリとした対決が見ものです。

ヨレヨレのコートのボロンボ(久保充)、ハリーの同僚エド(WOODY WOOD)、ハリーを慕う看護士シャロン(池田あけみ)、ハリーの婚約者エミリー(毬紗みのり)。個性的な5人がぶつかり、融合しながら緊迫したシリアスな場面から饒舌なシーン、ジャズ風なリズムでやりとりする軽快な場面と、緩急自在な、まさにゑびす座ならではのエンターテイメントが展開されました。

洋さんは久しぶりの悪役?ですが、OSK時代、洋さんの悪役はとても魅力的でした。スペインの闘牛士を題材にした「エル・アモール」では専制的なグラナードス伯爵。妻をさらった恋敵公爵からの手紙を読み「ファニータ!」と去って行った妻の名を絶叫する終幕のシーンは、彼の怒り、戸惑い、嘆きと、悪の哀しさが圧倒的な迫力で伝わってくる忘れられない場面でした。

今回のハリーアンダーソンは、尊敬され慕われる、カッコイイ有能な外科医。しかし事件の当事者。芝居が進むにつれ、ハリーの心の闇が明らかになり、暗いエミリーの影が、トートのように、ハリーの心の悪と善を表すかのようにつきまといます。じっくりと演じきる洋さん。最後のハリーの台詞になぜか心がホッと和らぎました。

カーテンコールは、このままで帰すわけにはいかない!というメンバーの意気込みが、極楽歌劇団の勢いが伝わってきて、弾ける楽しさでした。

『 刑事ボロンボRETURNS 』 は
引き続き 10月14日(土)・15日(日)と
少しリニューアルして上演されます。 
皆様のご来場、お待ちしています!